ハイブリッド開催で一番の悩み所は音声ではないでしょうか。
zoomやMicrosoft Teamsの音がハウリングしてしまう。

そんな悩みを解決してくれるのは、適切な音声の設定です。放送局などではこれをN-1(エヌマイナスワン)と呼びます。
Nとは複数の音声入力数を示し、そこから相手の音、つまりZoomの音を抜いてPCに戻してあげる。

そもそもハウリングとは、入ってきた音を戻してしまうことによっておきます。
カラオケボックスでスピーカーにマイクを向けると「キーン」ってなるやつ。あれがハウリングです。マイクから入った音がスピーカーから出て、スピーカーから出た音をマイクが拾ってそれがスピーカーから出て・・・。という繰り返しでハウリングが発生します。
Zoomなども同様です。ミキサーで適切なN-1処理が行われていないと、Zoomの音がZoomに戻ってしまい、ハウリングが発生します。

そこで左の図のような結線と設定が有用になってくるわけです。

もちろん大前提として、その会場でZoomやMicrosoft Teamsに接続してスピーカーやマイクをONにするのは1台のみです。もう1台をONにしたとたんにハウリングは発生します。

ここで紹介しているTASCAM Model12というミキサーは、オーディオインターフェース機能も兼ね備えていて、さらに出力系統も最大3つ、機器の接続に適したレベルで作ることができます。
よく競合製品としてZoom社のLiveTrak L-8やL-12が価格帯的に上がってきます。ですが、このLiveTrakシリーズは、出力を複数系統設けることができるのですが全てPreでしか作ることができません。これ、ハイブリッド開催においては結構操作的に面倒なのです。例えばBGMを会場とオンラインとに流しています。TASCAM Model12であれば、BGMのフェーダーを下げてあげれば、会場もオンラインも同時に下がります。ですが、LiveTrakシリーズだと、まず会場かオンラインかのどちらかを下げて、その後にもう片方をさげるという操作が必要になります。話す人によってマイクの音量を上げたり下げたり。これもTASCAM Model12であれば、その話しているフェーダーを上げたり下げたりすれば会場もオンラインも音量が変わるのですが、LiveTrakシリーズだとうまく操作が出来ません。いや、そういうバラバラな操作が出来たほうがいい!という場合でもTASCAM Model12であればAUX出力を用いることで可能です。ですが、LiveTrakシリーズだと連動させてどちらもという事が出来ません。
ですので、「ハイブリッド開催も見越した機器選定」ということであれば、TASCAM Model12をお勧めします。

あと、マイクを6本以上同時に使いたいという場合ですが、もちろんミキサー卓には20本とか40本とか使えるものもありますが、業者にオペレートも含めて依頼することをお勧めします。マイク4-5本までであればハウリングもなんとか対処できると思いますが、数十本となるとまたハウリング対策用の機器なども必要となってきますので。同様に、歌や楽器などの音楽ものに関しても業者にオペレートも含めて依頼することをお勧めします。

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